玄界灘に浮かぶ島のトレッキングコースに、歩く道すじをつくる
福岡県新宮町の沖に浮かぶ相島(あいのしま)。新宮漁港から町営渡船でおよそ20分、この小さな島全体が、韓国・済州島発祥のトレッキング「九州オルレ」の「新宮・相島コース」(約8.0km/所要約3時間/初級〜中級)になっています。
このコース上の3か所に、ココペーバー プレミアム(幅1m×長さ4m)を5本設置していただきました。

「オルレ」とは——韓国・済州島から始まった歩く旅
「オルレ」は韓国・済州島(チェジュ島)から始まったもので、もともとは済州の言葉で「通りから家に通じる狭い路地」という意味です。済州ではなじみの深い言葉でしたが、トレッキングコースとして名付けられてからは韓国国内で広く知られるようになりました。
オルレの魅力は、海岸線や山などの自然、民家の路地などを身近に感じながら、自分なりにゆっくり楽しみながら歩くところにあります。「九州オルレ」は、この「済州オルレ」の姉妹版として、九州の自然や文化を味わいながら歩けるコースです。
発祥の地・済州オルレでも使われているココペーバー
当初、済州オルレには廃タイヤから作った舗装材が設置されていました。しかし、設置コストが高く、SDGsの観点からも問題があったため、部分的にしか設置されていませんでした。
そこで2011年、試験的にココペーバーが導入されました(施工面積:約2,000㎡)。2015年からは本格的な導入が始まり、現在では済州オルレのほとんどの未舗装道路にココペーバーが設置されています。
オルレ発祥の地で長年使われてきたココペーバーが、今回、九州オルレの相島コースでも使われることになりました。
課題:草が伸びると、コースの道すじが見えなくなる
島の自然のなかを歩くコースは、季節によって草の伸び方が大きく変わります。とくに草が激しく茂る時期は、どこがコースの道なのか分かりにくくなったり、入口や出口を見落としてしまうことがあります。
「歩く人が迷わないように、コースの道すじをはっきり示したい」——そんな思いから、草の影響を受けやすい要所にココペーバーを敷いていただきました。
設置した3か所
1.遠見番所跡への入口
江戸時代に異国船を監視するために置かれた遠見番所跡は、玄界灘を一望できるコースの見どころのひとつ。その入口部分に敷き、オルレの矢印標識とあわせて、コースへの分岐がはっきり分かるようにしました。

2.県道への出口
山道から県道へ出るところにも設置しました。草に埋もれやすい出入口ですが、ひと目でコースの続きが分かるようになります。

3.めがね岩展望所へ出るところ
相島の景勝地であるめがね岩(鼻栗瀬)を望む展望台へ出てくる地点。ここも草の生育が旺盛な場所のため、オルレコースとしての動線をしっかり確保する目的で敷設しました。

施工方法:防草シート+ココペーバー
いずれの箇所も、まず防草シートを敷き、その中央にココペーバーを重ねる方法で施工しています。防草シートが草を抑え、その上のココペーバーが「歩く場所」をはっきり示します。幅1mのココペーバーが、そのまま歩く道の幅になります。



ココペーバーを選んだ理由
自然素材100%のマットであるココペーバーは、島の自然景観のなかに置いても違和感がありません。
- 景観になじむ/茶褐色の自然素材で、樹林や草地のなかでも人工物らしさが出にくい
- 道すじが分かる/敷いた部分がそのまま「歩く道」のサインになる
- 防草シートと相性がよい/シートの上に重ねることで、雑草を抑えながら歩行面をつくれる
- 敷くだけの簡単施工/重機の入らない島の遊歩道でも、人力で運んで広げられる
- 水はけがよい/雨あとのぬかるみや土の流出をやわらげる
コンクリートや樹脂製の資材と違い、必要な場所に必要な分だけ、地形をいためずに敷けるのも、自然公園や遊歩道で選ばれている理由です。
施工データ
| 場所 | 福岡県糟屋郡新宮町・相島(九州オルレ「新宮・相島コース」上) |
| 用途 | トレッキングコースの動線確保・雑草対策 |
| 使用製品 | ココペーバー プレミアム |
| 規格・数量 | 幅1m×長さ4m ×5本(計20㎡) |
| 施工方法 | 防草シートを敷き、その上にココペーバーを敷設(人力施工) |
| 設置箇所 | 遠見番所跡への入口/県道への出口/めがね岩展望所へ出るところ |
遊歩道・散策路にもココペーバーを
自然のなかの遊歩道は、「舗装したくないけれど、歩きやすくしたい」という難しさがあります。ココペーバーは、景観を損なわずに歩行動線をつくることができる自然素材です。
トレッキングコース、公園の園路、キャンプ場やグランピング施設、寺社の参道など、車両の入らない場所でもお使いいただけます。数量やサイズのご相談は、お気軽にお問い合わせください。